こんにちは、鍼灸師の菅野詩乃です。
「東洋医学って、ちょっと気になる。でも、なんだかあやしい気もする」
その気持ち、とてもよくわかります。
「気」とか「ツボ」とか、急に言われると、
ちょっと身構えてしまいますよね。
東洋医学って、とても奥深くて面白いんです。
今日は、私が鍼灸師になった今だから言える、
正直なお話をしたいと思います。
あなたはもう、東洋医学を知っています
東洋医学は、約2000年前に古代中国で生まれました。
それから6世紀ごろに日本にやって来て、
江戸時代までは医療の中心を担っていました。
こうやって聞くと、遠くて古いもののように思えますね。
ですが、実は現代の私たちの生活に深く根付いているんです。
突然ですが、こんな経験はありませんか?
・お腹が痛いとき、無意識に手を当てていた。
・ショウガ湯を飲んで、からだを温めた。
・「今日は湯船にゆっくり浸かろう」と思った。
・疲れた日、自然と甘いものが欲しくなった。

実は、これらはぜんぶ東洋医学の考え方と重なります。
「手当て」という言葉はその名のとおり、手を当てることから。
食べものでからだを整えるのは「食養生」そのもの。
温めたり、冷やしたりすることも、
東洋医学の大切な考え方です。
自然と、温めたくなる。自然と、からだが欲する。
そういうものに優しく寄り添うのが、東洋医学です。
東洋医学は、遠い外国のあやしい話ではなく、
私たちのくらしの知恵に、ずっと前から溶け込んでいるものなんです。
漢方薬が病院で処方されることや、
鍼灸師が国家資格であることは、意外と知られていません。
あやしいどころか、長い歴史の中で人の暮らしとともに磨かれて、
今も医療や暮らしの中で生きている知恵。
それが東洋医学なんです。
自然とからだは、つながっている
東洋医学のいちばんの特徴は、
人を「自然の一部」として見ることです。
たとえば。雨の前の日に、頭が重くなる。
冬になると、からだがこわばる。
春は、なんだか気持ちがそわそわする。
「気のせい」と片づけられがちなこの感覚を、
東洋医学では大事に扱います。
湿気が多ければからだに水が滞りやすく、
寒ければからだが縮こまり、巡りが悪くなる。
外の天気と、からだの中のお天気は、つながっている——
畑で育つ作物が、天気に左右されるのと同じです。
そうなって、当然なんです。

そう考えると、
「雨の日にだるいのは、怠けているわけじゃなかったんだ」と、
少し、ほっとした気持ちになりませんか?
「気」は、あやしくない
「気」と聞くと身構える方も多いのですが、
実は私たちは毎日、「気」のつく言葉を使っています。
元気、やる気、気分、気合い、気が重い、気が滅入る、空気を読む。
病気——「気」が「病む」と書きますね。
昔の人は、目には見えないけれど確かにある
「いのちの流れ」を、
「気」という言葉で表しました。
「今日は元気だな」「なんだか気が重いな」
毎日感じるこれらの感覚も、
「気」の動きで説明することができます。
「気」は決して、特別な人しか感じられない能力の話ではありません。
誰もが知っている感覚に、名前がついているだけ。
そう思うと、ぐっと身近な感じがしますよね。
自分のからだを「東洋医学のメガネ」で見てみると
東洋医学のおもしろさは、
自分のからだに新しい発見があることです。
たとえば、
・爪が割れやすい
・目が疲れやすい
・胸がザワザワして眠れない
バラバラに見えるこの3つ、
東洋医学では「血(けつ)の消耗」という
ひとつの物語につながったりします。
舌の色、脈、顔色、からだの疲れ、精神的なストレス。
からだは、いつもたくさんの「お便り」を出していて、
東洋医学はその「お便りの読み方」を教えてくれます。
病院の検査で「異常なし」でも、つらいものはつらい。
そんな名前のつかない不調。
あてのない、地図のない旅のように感じますね。
東洋医学は、そんな不調に
「別の地図の読み方」で体質を読み解き、
アプローチします。
地図が変わると、同じ景色が違って見えます。
「私の不調には、ちゃんと筋道があったんだ」
それが分かるだけで、心もからだも軽くなる。
そんな方を、私はたくさん見てきました。
こわくない、痛くない鍼とお灸を
鍼は「痛そう」、お灸は「熱そう」とよく言われます。
もちろん、そう思いますよね。
知らない方も多いのですが、鍼灸師は国家資格です。
3年以上、解剖学や生理学、病理学といった医療を学んだうえで、
国家試験に合格した人しかなることができません。
人のからだに鍼を刺すと何が起こるのか、
お灸にはどんな効果があるのかしっかり勉強し、
痛くない、少ない、やさしい鍼でからだを整える方法を身に着けています。
そのために、
東洋医学の知識は欠かせません。

からだのツボや経絡の流れ、おからだの状況をみて、
今のあなたにぴったりのやさしい鍼をします。
東洋医学の基本は、無理に変えることではありません。
あなたがもともと持っている力を、そっと呼び戻すこと。
そんな、やさしいアプローチ方法なんです。
東洋医学は、あやしいものでも、難しいものでもなく、
あなたのくらしのすぐそばにあるもの。
少しでも、そう感じていただけたなら嬉しいです。
私たちは、2027年春に
鍼灸と指圧・パーソナルトレーニングをご提供する「指圧治療院きのはな」を
千葉県茂原市に開業予定です。
鍼灸師の妻と、パーソナルトレーナーの夫。
夫婦2人の、落ち着いた、ちいさな隠れ家のような場所。
LINEでは、東洋医学の体質チェックや
季節の養生便りをプレゼントしています。
どうぞ、今から友だち登録してくださいね。




コメント