こんにちは。鍼灸師の菅野詩乃です。
私たちが開業準備している「指圧治療院きのはな」。
「きのはな」という名前は、東洋医学の古典に出てくる
「気の華(きのはな)」という言葉から、いただきました。
今日は、この名前に込めた想いを通して、
わたしたちが考える「美しさ」について、
お話しさせていただきたいと思います。
花は、根が満ちて、はじめて咲く
「夫れ精明五色は気の華なり」
これは、東洋医学のもっとも古い古典のひとつ
『黄帝内経(こうていだいけい)』にある一節です。
目の輝きや顔・からだの美しさは、
体内の臓腑の気(生命エネルギー)が外に表れたものである、
という意味です。
少しむずかしい言葉ですが、
植物にたとえると、すっと腑に落ちます。
花は、ある日とつぜん咲くわけではありません。
土の中に根が張り、幹に栄養がいきわたり、
そのいのちが満ちたとき、
いちばん先に、花となって外にあらわれる。
「気の華」とは、まさにこのこと。
からだの内側の生命力が満ちたとき、
その輝きが、表面にぱっと咲いた状態のことを指します。
外から足した艶ではなく、
内側から、にじみ出てくる美しさ。
わたしたちが大切にしたいのは、この美しさです。
顔は、からだの内側を映す鏡
東洋医学では、顔や肌の状態を、
内臓の健やかさが外にあらわれたもの、と捉えます。
そして、五つの臓(肝・心・脾・肺・腎)には、
それぞれ、いちばん華やかにエネルギーがあらわれる場所があると考えます。
これを「五華(ごか)」と呼びます。
肝が健やかなら、爪に光沢が宿る。
心に血が満ちると、顔色は血色よく潤う。
脾(胃腸)が整うと、唇がふっくらする。
肺が潤うと、肌のキメが整う。
腎に生命力が満ちると、髪が艶やかになる。

爪、顔色、唇、肌、髪——
わたしたちが「きれいだな」と感じるところは、
からだの奥が元気かどうかの、サインなのです。
瞳が輝いて、顔に自然な艶がある。
それが、「気の華」が咲いている状態です。
だから、お顔だけではなく全身をみる
顔のたるみ、くすみ、肌荒れ。
それらは多くの場合、
内臓の疲れや、自律神経のゆらぎ、巡りの不足といった、
からだの内側からのサインだと、東洋医学は考えます。
だとしたら、お顔の表面だけを一生懸命に整えても、
根っこが変わらなければ、また同じところに戻ってしまう。
土が痩せたまま、花だけを飾るようなものです。
だからわたしたちは、お顔だけをみるのではなく、
からだ全体とのつながりを大切にしながら、
施術を組み立てています。

私たちがご提供する美容鍼は、
顔に鍼を刺すだけの施術ではありません。
全身の様子を整えるために、お顔以外の場所(足など)にも鍼や指圧をします。
からだという土壌を整えて、
あなた自身の中に眠っている「気の華」を、咲かせるお手伝いをしたい。
そんな想いが、この小さな治療院の名前には込められています。
あなたの花を、あなたのペースで
花の咲く時期が、植物によって違うように、
その人の「気の華」も、人それぞれです。
早く咲く人もいれば、ゆっくり時間をかけて咲く人もいる。
どちらがいい、ということはありません。
わたしたちは、急かしません。
あなたのからだが、本来のリズムを取り戻して、
あなたらしい花を咲かせていく——
その時間に、そっと寄り添えたらと思っています。
「気の華」という言葉が、すこし心に残ったなら。
ぜひ、その意味を、からだで感じにきてください。
私たちは、2027年春に
鍼灸と指圧・パーソナルトレーニングをご提供する「指圧治療院きのはな」を
千葉県茂原市に開業予定です。
鍼灸師の妻と、パーソナルトレーナーの夫。
夫婦2人の、落ち着いた、ちいさな隠れ家のような場所。
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