「浪越指圧」って何?整体やもみほぐし、マッサージとの違いを、やさしくお話しします

指圧

こんにちは。鍼灸師の菅野詩乃です。

 

「なんとなく、からだが重い。肩がずっと凝っている。

でも、どこに行けばいいのか、わからない。」

 

そんなふうに感じている方は、多いのではないでしょうか。

 

整体、マッサージ、指圧、鍼。

似たような言葉が並んでいて、

違いもよくわからないまま、なんとなく足が向かない。

そういうお声を、よく聞きます。

 

わたしたちは、千葉県茂原市で「指圧治療院きのはな」という、

指圧・鍼灸・パーソナルトレーニングの小さな治療院を開く準備をしています。

 

2027年5月から、

わたしたち夫婦が出会うきっかけにもなった

「浪越指圧」を、ご提供できる予定です。

 

今日は、わたしたちが大切にしている「浪越指圧」について、

すこしお話しさせてください。

 

まず、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格のこと

すこしだけ、資格のお話を。

わたしたちがいま学んでいる「あん摩マッサージ指圧師」は、

解剖学・生理学・病理学などの医学知識を最低3年かけて学び、

国家試験に合格した者だけが名乗れる、国家資格です。

 

わたしたちは、からだに触れる仕事だからこそ、

3年かけて医学の土台を学ぶ道を選びました。

 

「誰が、どんな知識をもって、からだに触れるのか」を、

自分たちが何より大切にしたいと思ったからです。

色々な形がある中で、わたしたちが選んだ在り方です。

 

エステやリラクゼーションと、何が違うのでしょう

「疲れたな、どこかでゆっくりしたいな」と思ったとき、

エステ、リラクゼーション、整体(もみほぐし)、指圧・・・

どこへ行けばいいのか、迷うことはありませんか。

 

どれも似ているようでいて、

じつは、大切にしていることが、それぞれ違います。

 

エステは、お肌のお手入れや、

見た目を美しく整えることを、主な目的にしています。

 

リラクゼーションやもみほぐしは、気持ちよくほぐして、

ひとときの安らぎを届けてくれます。

どちらも、すてきな時間です。

 

指圧は、心地よさはもちろんのこと、

からだの状態を見極めながら、

その奥にある神経や筋肉、循環のバランス、

また東洋医学的な視点を用いて、全身にはたらきかけます。

 

「気持ちよさ」と「からだの内側からの変化」を、

両方大切にする手技といえます。

 

どれが優れている、ということではありません。

あなたがそのとき、何を求めているか。

 

見た目を整えたいのか、ほっと安らぎたいのか、

それとも、からだの奥にある疲れを根っこから見つめたいのか。

 

それによって、合う選択肢は変わります。

 

もし「一度、からだの奥から整えてみたい」と感じたなら、

指圧という選択肢を、思い出していただけたらと思います。

 

「浪越指圧」という、日本生まれの手技

私たちは、日本指圧専門学校で、

創始者・浪越徳治郎が体系立てた「浪越指圧」を、専門的に学んでいます。

 

「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」。

この決まり文句とともにテレビで活躍していた浪越徳治郎さんの姿を、

覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。

 

指圧は、日本古来のあん摩や東洋医学の考えに、

西洋医学の解剖学・生理学を組み合わせて生まれた、日本独自の手技療法です。

 

器具やオイルは使わず、親指や手のひらだけで圧を加える。

そうして、人がもともともっている自然治癒力に、

そっと働きかけることを大切にしています。

 

「あん摩・マッサージ・指圧」、何が違うのでしょう

ひとくちに「マッサージ」と呼ばれがちですが、

じつは、それぞれアプローチがまったく違います。

あん摩は、中国由来。

衣服の上から、揉んだり叩いたりして、

からだの中心から末端へ向かって刺激し、筋肉のこわばりをほぐしていきます。

 

マッサージは、西洋由来。

オイルなどを使い、末端から心臓へ向かって肌をさすり、血液やリンパの巡りを助けます。

 

指圧は、日本独自の方法です。

衣服の上から、圧点に垂直に、じっくりと圧を加えます。

 

指圧には、

「垂直圧の原則」「持続の原則」「集中の原則」

という3つの原則があります。

 

揉んだりさすったりするのではなく、

圧点に、体重をゆっくり乗せるように圧を入れる。

そうすることで、深いところにある組織にまで、刺激が届いていきます。

 

指圧で、からだに起きること

「指圧って、気持ちいいだけでしょう?」

と思われる方もいるかもしれません。

 

でも、指圧で起きることには、東洋医学の知恵だけではありません。

 

1.自律神経との関わり

 

夜になっても頭が冴えて眠れない。

気を張りっぱなしで、肩から力が抜けない。

 

そんなとき、指圧の「一点圧」は、皮膚の感覚を通じて、

からだに「もう、ゆるんでいいよ」と伝える

スイッチのように働きます。

 

だるさや、眠れない夜、お腹の調子のゆらぎ。

 

そういうはっきり名前のつかない不調と、

指圧はとても相性が良いのです。

 

2.慢性的な痛みをやわらげる

 

心地よい圧の刺激は、

からだの痛みの伝わり方にも関わります。

 

長く連れ添ってきた肩こりや、腰の重さ。

この痛みを感じるゲートを、指圧の刺激で閉じることができる。

そんなはたらきもあります。

 

3.循環の改善

心地よい刺激により血管が広がり、血流が良くなります。

それによってからだの中の余分な老廃物が流れやすくなります。

 

近年の研究では、指圧の刺激が、

筋肉を包む「ファシア(結合組織)」のしなやかさを高めることも示されています。

 

パーソナルトレーニングとの相性もよく、

わたしたちが指圧とパーソナルトレーニングの

両方を取り入れている理由のひとつです。

 

あなただけの「快圧」を、さがしていく

刺激は、強ければいい、というものではありません。

その日のからだの状態や、体質に合わせて、

いちばん心地よく、ちょうどいいと感じる圧

——わたしたちはそれを「快圧」と呼んでいます——

を、お話をうかがいながら、丁寧に見極めていきます。

 

「なんとなく、からだが重い」

「何か始めたいけれど、何から手をつければいいか、わからない」。

 

そんなふうに感じている方に、

きのはなの扉を開けていただけたらと思っています。

 

指圧は、からだの内側からそっと整えていく、日本生まれの手技です。

穏やかに、でも確かに、

ご自身のからだの声に耳を澄ます時間になります。


私たちは、2027年春に

鍼灸と指圧・パーソナルトレーニングをご提供する「指圧治療院きのはな」を

千葉県茂原市に開業予定です。

 

鍼灸師の妻と、パーソナルトレーナーの夫。

夫婦2人の、落ち着いた、ちいさな隠れ家のような場所。

 

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